こちらのPV↓
に使われているカットが、TVアニメ「ヒーラー・ガール」の何話の、どのシーンで使われているか調べてみました。
方法
PVは全部で80カットから構成されています。これをはじめから順にカット1~80とナンバリングして、それぞれについて、どの話数の、開始何分何秒から流れるカットなのかを調べました。
結果
調べた結果を話数ごとにまとめ、それぞれのカットの
・本編での開始時間
・ナンバリング
・スクショ
を順に記しています。
・秒数はdアニメストア基準(開幕20秒はモアイ)
・→で繋がれているカットは本編で間に他のカットが挟まることなく連続しているもの
・本編で2回以上登場するカットは最初の1回のみカウント
1話
30s~カット1
34s~カット2
41s~カット3
51s~カット4
1m19s~カット18
1m49s~カット54
2m14s~カット7→8
3m49s~カット22
3m59s~カット11→9→10
9m10s~カット72
16m50s~カット37
19m09s~カット32
19m20s~カット33
全部で16カット使用されていました。カット9~11の順番を入れ替えているのが興味深いです。
2話
31s~カット58
4m03s~カット74
4m32s~カット40→41
5m21s~カット55
7m40s~カット12
8m14s~カット13→17
8m43s~カット19→20
9m02s~カット21
11m14s~カット71
16m53s~カット64
17m48s~カット35→36
17m59s~カット34
18m54s~カット25
19m10s~カット26
19m14s~カット24
21m24s~カット59
23m17s~カット14
23m38s~カット15
全22カット使用。日常シーン、ヒーリングシーン、ともに幅広く採用されています。序盤の話数から多くのカットが採用されているのは他のアニメと同様ですね。
3話
1m00s~カット53
3m09s~カット65→66
3m24s~カット67
13m15s~カット61
16m48s~カット62
全6カット。グッと減ります。
4話
10m09s~カット44
13m17s~カット46
14m54s~カット76
18m29s~カット77
全4カット。
5話
9m32s~カット38
9m37s~カット39
13m58s~カット69
20m16s~カット50
20m30s~カット51
全5カット。カット38,39は、1話で登場したカット37の続きにあたりますが、初登場はこの話数です。
6話
6m28s~カット5→6
12m40s~カット60
13m46s~カット70
19m53s~カット56
20m58s~カット63
全5カット。PVではかなの治療っぽく見せていたヒーリングシーンが実はソニアの施術だったという…笑。
7話
19m46s~カット68
1カットのみ。見ての通り文化祭編後半の回です。
8話
2m37s~カット52
15m08s~カット57
2カット。カット57はPVの時点でも特に印象深いカットでしたね。
9話
8m19s~カット27
8m36s~カット28
9m23s~カット42
10m44s~カット78→79→80
14m52s~カット23
18m56s~カット29→30→31
全10カット。ヒーリングをダイレクトに描いた手術回ということで、PVに利用しやすいカットが多かったようです。
10話
5m35s~カット48→47
15m07s~カット49
20m50s~カット43
23m03s~カット73
全5カット。カット49も印象深いです。
11話
1m14s~カット75
1m57s~カット45
18m45s~カット16
全3カット。
まとめ
ということでカット数の内訳はこうなりました。
1話:16(カット1,2,3,4,7,8,9,10,11,18,22,32,33,37,54,72)
2話:22(カット12,13,14,15,17,19,20,21,24,25,26,34,35,36,40,41,55,58,59,64,71,74 )
3話:6(カット53,61,62,65,66,67)
4話:4(カット44,46,76,77)
5話:5(カット38,39,50,51,69)
6話:6(カット5,6,56,60,63,70)
7話:1(カット68)
8話:2(カット52,57)
9話:10(カット23,27,28,29,30,31,42,78,79,80)
10話:5(カット43,47,48,49,73)
11話:3(カット16,45,75)
大半のアニメが最初の方の話数だけでPVを構成する中、最終回以外の全話から最低1カットずつ使うという贅沢な仕様。さも”序盤の話数です”みたいな雰囲気で終盤の話数のカットを使えるのは、今作が去年の9月末に全話完パケ済み*1だからというのも勿論ありますが、最初から最後まで大きく雰囲気の変わることがない作品だというのも大きかったでしょうか。作品の舞台も登場人物の外見も(最終回を除いて)変わらない作品だからこそ、このような構成が出来たのかなと。
改めて全体を俯瞰してみると、ヒーリングに限らず、歌唱シーンが多く用いられていることが分かります。PVだけ見てるとヒーリングシーンに見えなくもない部分が、実際には蛍を見に行ったときのシーンだったり、文化祭のメイド服ライブだったりと、色々なバリエーションがあったのは今思えば意外だったような気もしますが、それはさておき。何よりも歌唱シーンを中心にセレクトしたら11話分のカットを使うことができたという事実が、そのまま今作の特徴をよく表しているとも言えるのではないでしょうか。実際に全話何かしらの形で歌っているアニメではありましたから。
つまるところ、1話から11話まで毎回の歌唱シーンを要領よく詰め込むことでアニメの方向性を明確に示している、という点ではよく出来たPVだったと言えそうです。11話分の使えるカットがあったからこそというのは勿論ですが、そこから要点を抜きだして、短い映像に纏め上げる技術力の高さもあってこその、この出来栄え。今回こうして細かに調べたことで、改めてPVの魅力や凄さに気付けたような気がします。
ということで以上、「ヒーラー・ガール」PVについての調査でした。それでは。